【バンクシーの新作】Game Changer【ヒーローは看護師】
Banksy

【バンクシーのゲームチェンジャー】ヒーローはマスクをした黒い肌の空飛ぶ看護師【Game Changer】

◾️バンクシーがコロナ禍のイギリスから医療従事者を称えて「マスクをした黒い肌の看護師人形」で遊ぶ子供のスケッチを発表。

◾️イギリスの覆面芸術家でストリートアーティストのバンクシーは5月6日、突如インスタグラムに新作を投稿しました。

◾️「ゲームチェンジャー」と呼ばれるこの作品は、イギリスにあるサウサンプトン大学病院に贈られたもので、一時的に病院の廊下に飾られた後で、チャリティーオークションに出品されます。

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【バンクシーのゲームチェンジャーとは】ヒーローはマスクをした黒い肌の空飛ぶ看護師【Game Changer】

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【バンクシーのゲームチェンジャーとは】ヒーローはマスクをした黒い肌の空飛ぶ看護師【Game Changer】
【バンクシーのゲームチェンジャー】マスクをした黒い肌の空飛ぶ看護師
【バンクシーのゲームチェンジャー】バッドマンとスパイダーマン

Game Changer
ゲームチェンジャー

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【バンクシーのゲームチェンジャー】特徴

今回、バンクシーが発表したのはキャンバスの上に鉛筆で丁寧に描かれた素朴なスケッチ。投稿には一言「Game Changer」とキャプションがそえられていました。

従来のバンクシーのステンシルとはちがい、時間をかけてじっくり描かれたデッサンはとてもシンプルで、バンクシーの肉筆がしっかりと伝わってきます。

赤い赤十字を胸に、翼のような形のマントを着てマスクをした«黒い肌の看護師人形»で遊ぶ小さな男の子。

その涼しげな眼差しにはいたわりが感じられますが、少年の閉ざされた口元から表情を読み取るのは難しいように思います。

医療従事者は子供のおもちゃなのか

バンクシーの「ゲームチェンジャー」医療従事者は子供のおもちゃなのか

医療従事者は、飽きっぽい子供のおもちゃのように消費されてはいないでしょうか。

「ヒーローの人形で遊ぶ小さな男の子」、それは日常のどこにでもある光景です。

しかし、新型コロナの危機ではアメリカンコミックの架空のヒーロー、バッドマンやスパイダーマンはお払い箱となり、男の子は「黒い肌をした看護師人形」を「空飛ぶヒーロー」に見立てている。

バッドマンがコウモリの化身であるということもまた、意味深いですね。

「ゲームの流れを変えるのは、医療従事者である。」

イギリスの新型コロナによる死者数は、イタリアを抜いて3万人を超えました。

現在世界第2位の死者数を数えるイギリスにいるバンクシーの、医療従事者に対する切実な思いが伝わってきます。

» バンクシー監督ドキュメンタリー”イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(日本語字幕版)”はこちらです。

【ゲームチェンジャー】病院へ贈られた「聖者の絵画」


バンクシーが5月6日インスタグラムに投稿したこのスケッチは、バンクシーからとある病院へ贈られたプレゼントでした。

バンクシーは病院の従業員にこんなメモを残しています。

Thanks for all you’re doing. I hope this brightens the place up a bit, even if it’s only black and white.

あなた方の全てに感謝します。この作品は白黒ですが、現場が少しでも明るくなることを願っています。

Banksy


バンクシー が英国NHSの医療スタッフに捧げたこの作品は「Game Changer」(ゲームチェンジャー)とよばれ、「サウサンプトン大学病院」(University Hospital Southampton)の廊下で一時的に展示された後で、NHS国民健康保険財団のチャリティーオークションにかけられます。

NHSと当院で働くすべての人へ感謝の気持ちを込めて、バンクシー が制作した「聖者の絵画」。

この素晴らしいアート作品を公開できることを誇りに思います。作品は一時的に@UHSFTで展示。

前例のないこの時代に、
一旦立ち止まって考えさせるようなインスピレーションに満ちた作品です。

Paula Head, Southampton大学病院最高責任者

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バンクシーのゲームチェンジャーの場所はどこ?【Game Changer】


バンクシーの新作「Game Changer」は、現在サウサンプトン大学病院内の廊下に飾られています。

バンクシーのインスタグラムに作品が投稿された翌日、サウサンプトン大学病院の公式サイトでバンクシーの「ゲームチェンジャー」が紹介されました。

New Banksy artwork displayed at University Hospital Southampton

【サウサンプトン大学病院とは】 University of Southampton Hospital

 【サウサンプトン大学病院】 (University of Southampton Hospital)の医療重視者たち

サウサンプトン大学病院では、イギリスで開発中の新型コロナウイルス向け治療薬の臨床試験が進んでおり、臨床試験の初期結果は6月末までに出る見込みだといいます。

また、F1のマクラーレン・グループは、自動車部門と応用技術部門の専門知識を活用して、エンジニアがサウサンプトン大学と提携。新型コロナウイルスの患者を治療しているNHS医療スタッフ向けの保護具を開発しています。

4月には、新型コロナウィルスによりサウサンプトン大学病院内で2人の医師が亡くなったところでした。

【所在地】サウサンプトン大学病院

バンクシーのゲームチェンジャーが贈られた 【サウサンプトン大学病院】 University of Southampton Hospital

住所:University of Southampton Hospital

Tremona Road Southampton Hampshire SO16 6YD

最後に

欧米のコロナの医療現場では、日々「命の選択」が行われています。

コロナとの戦いの最前線に立つサウサンプトン病院では、その流れに終止符を打つべく、日々、治療薬の臨床試験や保護具の研究が行われています。

今回バンクシーは、医療従事者を称えるだけでなく看護師の手足をことさら黒く描くことで、人種問題に言及することも忘れませんでした。

欧米では毎晩8時になると、窓を開けて一斉に拍手をして医療従事者やエッセンシャルワーカーに感謝を表明することが一日の日課になっています。

しかし、私たちは医療従事者を飽きっぽい子供のおもちゃのように消費してはいないでしょうか。

また、医療従事者たちは本当に十分な評価、又はそれに見合った対価を受けているでしょうか。

コロナ禍に生きる私たちにとって「Game Changer」は誰かと問われれば、それは「医療従事者」であるといっても過言ではないでしょう。

また、現代アート界の「Game Changer」は誰かというと、それは、この言葉を発したバンクシー自身だと言えるでしょう。

しかし、危機的状況下で、私やあなたもまた「ゲームチェンジャー」でいようとすれば、その危機は方向を変えるかもしれません。

バンクシーの地元ブリストルでは、フェルメールの作品を模倣したバンクシーの壁画「真珠のイヤリングの少女」に、青いサージカルマスクが付けられましたが、それがバンクシーの仕業であるかどうかは分かっていません。

また、バンクシーは先月にもロックダウンにちなんで自宅のトイレで暴れ回るネズミたちの絵を発表したところでした。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

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gypsycats

Paris Diary written by gypsycats from Paris France フランスとパリとアートを愛しています。アートやファッション、小旅行など様々なことを綴ります。

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