■英国のストリートアーティスト・バンクシーが遊び心あるネズミのステンシルでロンドンの地下鉄に戻ってきました。
■英国政府が7月14日、英国全土の店舗でマスクの着用義務化を発表したことを受けて、バンクシーがフェイスマスクを支持するような動画を公開。
■ロンドン交通局(TfL)によると、このアートワークは「数日前に、厳格な反落書き対策に沿って除去された」といいます。
» バンクシー監督ドキュメンタリー”イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(日本語字幕版)”はこちらです。
まずはこちらの動画をご覧ください。↓
バンクシーは覆面アーティストとして決して顔を見せないことで有名ですが、7月14日、自身の公式Instagramアカウントにバンクシー本人(⁉︎)が清掃作業員に扮してロンドンの地下鉄にネズミのモチーフをステンシルする様子が収められた動画を投稿しました。

バンクシーは乗客を追い払って作業に取り掛かると、車両にネズミをステンシルして医療用マスクのような水色のスプレーで大きく「BANKSY」とタグ付け。

英国の公共交通機関ではすでにマスク(またはフェイスカバー)の着用が義務付けられていますが、バンクシーが複数描いたネズミのうち一匹はくしゃみをして、もう一匹は除菌ジェルをスプレーしています。


ビデオの中でステンシルとタグ付けを行っている人物は清掃員に変装しており、防護服とオレンジ色のベストを着て消毒ポンプでペンキを吹き付けています。


「マスクをしないなら乗らないで」と言いたいのでしょうか。
「If You Don’t Mask, You Don’t Get」とキャプションが付けられたこの作品はコロナのパンデミックにインスパイアされたらしく、ネズミたちはブルーのマスクをパラシュートにして飛んだり、隅の方でマスクと格闘しています。


ビデオは、主人公がユーストン・スクエア駅で下車し、90年代後半にヒットしたイギリスのバンド、Chumbawumbaのシングル「Tubthumping」のサウンドに合わせて終わります。
この選曲は、バンクシーの年齢や音楽の好みの表れでしょうか。

駅の壁と車両ドアには、”I get knocked down, but I get up again “(叩きのめされてもまた立ち上がる)の替え歌なのか、「ロックダウンされても、また立ち上がる」と歌に合わせたフレーズが書かれていました。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。