Paris Diary https://paris-diary.com written by gypsycats Fri, 04 Dec 2020 02:49:47 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.5.3 https://paris-diary.com/wp-content/uploads/2019/11/cropped-IMG_0855-4-32x32.png Paris Diary https://paris-diary.com 32 32 バンクシーのアートワーク【フラフープの少女】がノッティンガムに登場 https://paris-diary.com/banksy-nottingham-hula-hooping-girl/ https://paris-diary.com/banksy-nottingham-hula-hooping-girl/#respond Thu, 26 Nov 2020 00:13:34 +0000 https://paris-diary.com/?p=6673 ◾️正体不明のグラフィティアーティストBanksyのアートワークが、突如ノッティン …

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◾正体不明のグラフィティアーティストBanksyのアートワークが、突如ノッティンガムの壁に出現。

◾ある美容院の壁に現れたアートワーク。それは「自転車のタイヤ」をフラフープにして遊ぶ少女の姿でした。

◾後輪のない本物の自転車のそばに描かれた「フラフープの少女」は、ノッティンガムの自転車工場 « Raleigh bike factory »を想起させます。

今回、バンクシーがストリートキャンバスに選んだ「ノッティンガム市」は、コロナウイルスの感染率がイギリス国内最高の地域。

「自転車のタイヤ」をフラフープにして遊ぶ少女の姿は、自転車で有名な«Raleigh bike factory»への応援メッセージだったのでしょうか。

作品「フラフープの少女」が現れた当初、バンクシーはInstagramやホームページには作品を公開しませんでした。

バンクシーの広報担当者はメディアの取材に何も知らないと答えていたようです。

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バンクシーを目撃?

▲アレックス・ミッチェルさん(出典:www.bbc.com)

目撃者によると、火曜日の夕方5時ごろ何者かが「窓に黒いフィルムを貼ったバン」を止めるて、そこにアートワークが現れたと説明。

これが本物のバンクシーかどうか、当初は意見が分かれましたが、アレックス・ミッチェルさん(31歳)は言います。

「運転手を見ましたが、何が起こっているのか、警察を呼ぶべきかさえわかりませんでした。

彼は車が故障したふりをして、少なくとも2時間ほどこの場所にいました。」

ミッチェルさんによると、男は店に入ってきてレビナ(清涼飲料水)を2本購入。

壁には粘着テープでダンボールが貼られたままでしたが、翌日戻るとそこには同じ人物がいたと言います。

「アーティストは誰ですか?」

ミッチェルさんがそう尋ねると、男はウインクをしたと言います。

「ステンシルを描いた人物を見たわけではありません。もしかしたら、単なる通りすがりの人だったのかもしれません。」

バンクシー に興奮するノッティンガムの人々

▲バンクシーの作品価値を知らなかった美容院のオーナーSurinder Kaurさん(出典:www.bbc.com)

アートワークが描かれた美容院のオーナーSurinder Kaurさんは建物を所有してているわけではなく、バンクシーのことを知らないと言います。

「私は、店の横で写真を撮っている人たちを見て、『これは何だろう』と思いました。
バンクシーのことを知り、とても興奮しています。 
本当に素敵な絵なので、これが本物のバンクシーなら…ワオ!」
美容院のオーナーSurinder Kaurさん

「ノッティンガムは今、コロナウイルス以外の話題を必要としています。
もしこれがバンクシーなら素晴らしいことです。ありがとうベイビー!」
Josinya Powellさん、39才

「コロナで話題のノッティンガムの住人が笑顔になりました。
芸術に興味がなくても、みなバンクシーを知っています。」
アマンダフォレストさん, 49才

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バンクシー に対するノッティンガム市議会の反応

▲ノッティンガム市はアートワークを保護 (出典:www.bbc.com)

ノッティンガム市議会は当初、バンクシーによく似たステンシルが人々の関心を集めていると発表。

その後、作品を透明なカバーで保護しましたが、すぐにいたずら書きの被害にあってしまいました。

また、ノッティンガム市議会はコロナの感染をさけるため作品の周りに集まらないないよう人々を促しています。

最後に

(出典:www.bbc.com)

いかがでしたか❓

バンクシーの作品は、コロナが猛威をふるうノッティンガムの街に明るい話題をもたらしました。

バンクシーの最近の作品をふりかえってみると、「現在進行形の危機」がウィットとユーモアを駆使して見事に現されています。

神出鬼没なバンクシーの活動は、まるで時代を彫刻しているかのようです。

7月には、マスクの着用を促すバンクシーのアートワークがロンドンの地下鉄に登場し動画が公開されました。

8月には、バンクシーがアートで得た収益で船を購入し、地中海の移民救出作戦を実行。

9月には、バンクシーの正体はアート・アタックの司会者「ニール・ブキャナン」であるという噂をニール・ブキャナン本人が否定したところでした。

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法廷闘争に敗れたバンクシーの商標が危険にさらされている https://paris-diary.com/banksy-loses-legal-fight-against-greeting-card-firm/ Wed, 30 Sep 2020 21:55:39 +0000 https://paris-diary.com/?p=6555 バンクシーが「花束を投げる暴徒」の商標権をめぐる訴訟で、グリーティングカード会社に敗れました。

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■覆面芸術家バンクシーが、「花束を投げる暴徒」の画像使用権をめぐる訴訟で、グリーティングカード会社に敗れました。

■バンクシーは、昨年ロンドンに設立した「ギフトショップの商標が損なわれた」と主張して敗訴。

■バンクシーの「商標」が危険にさらされる可能性があるというのです。

本記事では、バンクシーに下された厳しい判決内容について解説します。

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バンクシー に対するEUの厳しい判決

出典:Gross Domestic Product – Banksy


バンクシーは、エルサレムで描いた壁画「花束を投げる暴徒」の画像使用権を主張するグリーティングカード会社「フルカラー・ブラック」に敗訴。

2014年、バンクシーの代理人である「ペストコントロールオフィス」は、「花束を投げる暴徒」のEU商標を申請することに成功したが、2020年9月、2年間の論争の末にそれがくつがえされた。

欧州知的財産庁(EUIPO)のパネルは、
「バンクシーの身元が不明であることから、彼がこの作品の紛れもない所有者(著者)であることを特定できない。」
として、反対の判決を下した。

パネルによると「バンクシーは匿名で、ほとんどの場合、キャンバスや自分の所有物に落書きをするのではなく、他人の所有物に許可なく落書きすることを選んだ」。

2019年10月、バンクシーはロンドン南部のクロイドンに実店舗型のギフトショップ「グロス・ドメスティック・プロダクト(Gross Domestic Product)」を立ち上げ、「商標権訴訟」で世間の注目を浴びた。

バンクシーはオンライン販売のみを提供する同店をオープンした際、その動機は「おそらく、これまでに芸術を制作するにあたり最も詩的でない理由」だったと述べている。

その動機とは「商標権争い」だった。

バンクシーは声明の中で、

・あるグリーティングカード会社が、私の芸術に付随する商標を取得しようとしている

・バンクシーのフェイク商品を合法的に販売するために私の名前を管理しようとしている


と述べている。

パネルによると、この店は「非現実的で攻撃的な商品」を販売しており、警察の使用済み暴動用ヘルメットで作られたディスコボールや、2019年にグラストンベリーフェスティバルでストームジーが着用した防刃ベストのレプリカなどが含まれていた。

欧州知的財産庁(EUIPO)は、それらが訴訟を台無しにしているとして同店を批判。

3人の裁判官からなるパネルは、

・バンクシーの目的は、商品を商業化するために商標としてトレードマークを使用することではなかった… 。しかし、法律を回避するためだった。

・バンクシーの行動は、誠実とは言えない。


と述べた。

グリーティングカード会社を代表するブレーザーミルズの商標弁護士アーロンミルズは、「判決により、バンクシーの他の商標も危険にさらされる可能性がある」と述べた。

「バンクシーに商用利用をする意図がなければ、そのトレードマークは無効であり、不正行為に問われる可能性もあります。それどころか、バンクシーの商標はすべて同じ問題をかかえており、危険にさらされているのです。」

と同氏は「World Trademark Review」に語った。

Pest Control Officeからコメントは出ていない。

» こちらの記事もどうぞ

「花束を投げる暴徒」とは

【所在地】Ash Salon Street, Bethlehem, West Bank, Palestine イスラエル

通称「フラワースローワー」(Flower Thrower)、または「Love Is In The Air」(LIITA)と呼ばれるこの作品は、2003年にイスラエルのベツレヘムで大型ステンシルとして登場して以来、広く親しまれてきたバンクシーの代表作です。

2017年にバンクシーがイスラエルの分離壁のそばにオープンした世界一眺めが悪いホテルWalled Off Hotel』には、3枚セットで額装されたこの作品が飾られています。

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最後に

実は数ヶ月前から、バンクシーのWebサイトにアクセスできなくなっています。

現在バンクシーのサイ(https://banksy.co.uk/)のランディングページには、ロンドンの地下鉄車両に描かれたネズミのステンシル画像が表示されるだけです。

以前のように、バンクシーの過去作品の公式アーカイブをみることはできなくなりました。

もしかしたら、裁判に勝てないことを悟ったバンクシーが自身の作品を保護するためにアクセスを制限しているのかもしれません。

世界的に著名となったバンクシー と言えども、匿名で法的な権利を得ることはむずかしかったようです。

こんな判決が出たからといって、グリーティングカード会社「フルカラー・ブラック」がバンクシーの名前や商標権を独占するようなことは、絶対にあって欲しくないですね。

今回は以上になります。

» こちらの動画もどうぞ:
アムステルダムのバンクシー展【Banksy unofficial exhibition in Amsterdam】

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【バンクシー盗難事件】バンクシーを盗んだギャングはTシャツブランド「BL1.D」のクリエーターだった【バタクランの非常扉】 https://paris-diary.com/du-bataclan-a-litalie-bl1-d-a-vole-banksy/ Sun, 06 Sep 2020 19:23:36 +0000 https://paris-diary.com/?p=6176 フランス北東部イゼール(Isère)で盗まれたグラインダー。監視カメラ、盗聴器。そしておしゃべりな容疑者とは。

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パリで盗まれた「バンクシーの扉」がイタリアの農家で見つかったらしいね。

その後、作品はどうなったの❓

犯人は、結局誰だったの❓

そんな疑問にこたえます。

◾ストリートアーティスト・バンクシーの盗まれた作品「悲しげな少女」は、2015年パリ同時多発テロ犠牲者への追悼として、コンサートホール「バタクラン」の非常扉に描かれました。

◾バンクシーの扉が盗まれてから1年半後、イタリアの農家で「扉」を発見。

◾フランス北東部イゼール(Isère)で盗まれたグラインダーとおしゃべりな容疑者とは?

◾逮捕された男はバンクシーから影響を受けたTシャツブランドのクリエーターだった。

>> 合わせて読みたい:
パリのバタクランで盗まれたバンクシーの作品をイタリア農家で発見

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【バンクシー盗難事件】バタクランの非常扉

【バンクシー盗難】パリで盗まれたバタクランの非常扉
▲2018年筆者撮影 バンクシー バタクラン劇場の非常扉

盗まれた【バンクシーの扉】とは

2019年1月25日~26日午前4時ごろフードをかぶりマスクをした3人組が、「バタクランの扉」をグラインダーで切断して持ち去りました。

盗まれたのはただの扉ではありません。

2015年11月13日、パリのコンサートホール「バタクラン」で、90人の命が失われました。

2018年6月にパリを訪れたバンクシーは、コンサートホール「バタクラン」の黒い扉にたたずむ悲しげな人物を描きます。

作品はその後「The sad young girl(悲しげな少女)」と呼ばれるようになりました。

パリとパリ郊外サン=ドニで、合計130人の死者を出した同時多発テロ。

扉に描かれたバンクシーのステンシルは、その時殺された90人への追悼作品でした。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

【警察の捜査】シトロエンを追跡して盗聴

banksy "sad girl" on bataclan's fire door
▲2018年筆者撮影 バンクシー バタクラン劇場の非常扉

監視カメラの映像によると、犯人たちはわずか数分で扉を切断。

3人の泥棒はナンバープレートを隠したシトロエンのバンに「バンクシーの扉」をつみこんで逃走しました。

警察は、逃走したシトロエンを監視カメラで追跡して、盗聴器をしかけます。

それから1年後、イゼール県のDIYショップにて3人の男を強盗容疑で逮捕しました。

» こちらの記事もどうぞ:
【Banksy Paris】パリでバンクシーのネズミが盗まれた【カメラがとらえた衝撃映像】

盗まれたグラインダー

バタクランでバンクシーの扉が盗まれる数日前に、実は別の盗難事件がありました。

当時、盗まれたものの一つが「グラインダー」でした。

しかも容疑者の一人は、パリで盗難事件に参加したと自慢していました。

警察は盗聴と監視により「バンクシーの扉」を盗んだ3人の男を特定。

捜査員は「バンクシーの扉」がイゼール、次に南フランス、そしてイタリアへ旅したことを知ります。

監視カメラと盗聴器により、新たな事実が浮かび上がりました。

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【パリで盗まれたバンクシーのネズミ】犯人はバンクシーから指示されたと供述【バンクシーが否定】

バタクランからイタリアへ

Banksy Bataclan Paris 2018
▲2018年筆者撮影 バンクシー バタクラン劇場の非常扉

イタリアに着いたバンクシーの扉は最初、アブルッツォ地方(Abruzzes)のトルトレト(Tortoreto)のホテルに保管されていました。

その後、扉はホテルから約15キロ離れたサント・オメロ(Sant’Omero)の農場に移送されます。

盗品を受け取ったホテルのオーナーの知人、メフディ・メフタ(Mehdi Meftah)は大きな包みの中に何が入っているのか知らないと主張。

しかし捜査員は一味全員を逮捕しました。

【バンクシー盗難事件】バンクシーを盗んだギャングは「BL1.D」のクリエーターだった

バンクシーの扉を盗んだギャングはクリエーターだった

捜査は新型コロナウイルスによる「ロックダウン」のために一時中断。

その後6月10日、イタリア警察と合同でイタリアの農家からバンクシーの扉を押収。

それから数日後、フランスで9人を逮捕。

「組織化されたギャングによる盗難容疑」で2人が起訴・収監され、メフディ・メフタら4人は「盗難隠蔽罪」で起訴されました。

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首謀者は「BL1.D」のクリエーターMehdi Meftah

「BL1.D」のクリエーターMehdi Meftah

盗難を首謀した容疑で逮捕された男、メフディ・メフタ(Mehdi Meftah)はリヨン郊外育ちの39歳。

ボクサーのような体格で、腕にはタトゥーが入っています。

男は、ネックラインに18金プレートをぬいつけた高級Tシャツブランド「BL1.D」のクリエイターでもあります。

容疑者は「バンクシーが移民について制作した作品やその活動をリスペクトし、影響を受けた」と過去のインタビューで公表。

自身がプロデュースするTシャツには、「バンクシー がバスキアからインスパイアされた王冠」をゴールドに刻印して縫い付けていました。

>> こちらの記事もどうぞ
【Banksy Map】パリのバンクシ-マップと作品解説10選【2020年最新】

高級Tシャツブランド「BL1.D」とは

「BL1.D」は2019年、メフディ・メフタがフランスで設立したストリートウェアブランド。

アーバンカルチャーやHip Hopラップカルチャーに特化したブランドで、Tシャツ一枚一枚に18Kゴールドプレートが縫い付けられています。

2020年秋冬「メンズファッションウィーク」では、モンテーニュ通りの車道でファッションショーを開催して周囲を驚かせました。

「BL1.D」のクリエーターMehdi Meftah

» バンクシー監督ドキュメンタリー”イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(日本語字幕版)”はこちらです。

転売は難しい

「モナリザを転売するようなもの」

今回のバンクシーの作品のように、盗まれたことで世界的に有名になってしまったストリート作品を転売するのはとても難しいといいます。

弁護士によると「BL1.D」のクリエイター、メフディ・メフタは首謀者としての役割に反論。

古い知人を助けるためにこの「扉」を受け入れたと主張し、「自分は一銭も受け取っていない」とメディアの取材に断言しています。

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最後に

パリのコンサートホール「バタクラン」
▲パリのコンサートホール「バタクラン」筆者撮影

いかがでしたか。

容疑者が否認しているということで腑に落ちない感じですが、バンクシーの扉「悲しげな少女」はすでにイタリア当局からフランスに引き渡されました。

現在は、パリの司法警察敷地内で厳重に管理されています。

バンクシーの扉「悲しげな少女」が、一刻も早く作品が描かれた「バタクランの非常口」に戻ってくるといいですね。

今回は以上になります。

» こちらの動画もどうぞ:
アムステルダムのバンクシー展【Banksy unofficial exhibition in Amsterdam】

▲【Banksy Amsterdam Moco Museum】アムステルダムのバンクシー展へ行ってきた【バンクシー】Banksy unofficial exhibition in Amsterdam

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バンクシーが地中海の難民救助船に資金を提供【Louise Michel】 https://paris-diary.com/banksy-louise-michel/ Mon, 31 Aug 2020 03:08:50 +0000 https://paris-diary.com/?p=6194 ■イギリスのストリートアーティスト、バンクシーが「北アフリカからヨーロッパへ向かう難民」を救助するためのボート …

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■イギリスのストリートアーティスト、バンクシーが「北アフリカからヨーロッパへ向かう難民」を救助するためのボートに出資。

■バンクシーが購入したあざやかなピンク色の船は、当局の妨害をさけるために秘密裏に出航して難民を救出しました。

■ピンクにペイントされた船体には、風船のかわりにハート型の浮き輪をもったバンクシーのトレードマーク「風船の少女」がステンシルされています。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

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バンクシーが地中海の難民救助船に資金提供

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. . mvlouisemichel.org

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アートの世界で活躍する人たちみたいに、ぼくも地中海をクルーズするための船を買いました。

元フランス海軍の船です。

欧州当局が欧州以外の人からの遭難信号をわざと無視するので、ぼくはこの船を救命ボートに改造しました。

All Black Lives Matter (すべての黒人の命を軽んじないで)
THE M.V.LOUISE MICHEL(ルイーズ・ミッシェル号)

mvlouisemichel.org

出典:バンクシー インスタグラム

▲バンクシーが資金提供した移民救助船が地中海で出航

フランスのフェミニストでアナーキストLouise Michel の名にちなんで「ルイーズ・ミッシェル号」と名付けられたこの船は、8月18日スペインのバレンシア近郊、ブリアナ港から秘密裏に出航。

木曜日には14人の女性と4人の子供をふくむ89人の遭難者を助けました。

現在、難民を下船させるか、欧州の沿岸警備船に移すために安全な港を探しています。

【バンクシーの救助船】ルイーズ・ミッシェル号とは

▲バンクシーが出資したルイーズ・ミッシェル号 写真:Ruben Neugebauer

救助の経験豊富な欧州の活動家で構成された乗組員たち105人は、すでに2回の救助活動をおこないました。

現在はNGO船「シーウォッチ4」に乗船。

バンクシーは「ルイーズ・ミシェル号」をあざやかなピンク色にペイント。

バンクシーのトレードマーク「風船の少女」がライフベストを着てハート型の安全ブイを持つ作品をステンシルしました。

31メートルのモーターヨットは、他のNGOの救助船よりも小さいですが、かなりのスピードがでます。

船は先週火曜日に出港し、すでに最初の任務を遂行して地中海中央を航海。

バンクシーが船長ピア・クレンプに送ったメッセージ

▲2019年8月Pia Klempのスピーチ

バンクシーの救助活動への関与は、近年数千人を救助してきた複数のNGOボートの船長ピア・クレンプにメールを送った2019年9月にさかのぼります。

こんにちは、ぴあ、新聞で君のことを読んだ。君はすごいよ!
ぼくはイギリスのアーティストで「移民危機」について作品を制作しています。
新しいボートか何かを買うのに(ぼくのお金)使ってくれないかな?
教えてください。
よくやった 

Banksy

クレンプは最初、冗談だと思いましたが 政治的立場からバンクシーに選ばれたと考えています。

バンクシーの救助活動への関与は、金銭的な支援に限られています。

私は 海難救助を「人道的行為」ではなく 「反ファシストの戦い」だと思っています。
バンクシーが船を運転できるふりをしたり、
私たちがアーティストのふりをすることはありません。

Pia Klemp

「ルイーズ・ミシェル号」の最高速度は27ノット。

「うまくいけば、リビアの沿岸警備隊が難民を乗せたボートにたどり着いてリビアの収容所に彼らを引きもどす前に、沿岸警備隊を出し抜くことができるでしょう。」ピア

» バンクシー監督ドキュメンタリー”イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(日本語字幕版)”はこちらです。

絶望的なリビアの難民

▲写真: Ruben Neugebauer

リビアの移民の状況は絶望的であり、組織的な拷問やレイプ行為は人権団体によって長いあいだ記録されてきました。

リビアの沿岸警備隊はEU加盟国と協力し、大量の移民をリビアに帰しています。

非国家の海難救助隊はそれを長いあいだ批判してきました。

国際機関はリビアの沿岸警備隊が海上で人々を虐待していることや、彼らをリビアの港で民兵に売りわたしていることを非難。

国際移民機関(International Organization for Migration)によると、今年は7600人以上の移民が欧州への渡航を阻止されて「権力争いと戦争で荒れたリビア」にもどされました。

ルイーズ・ミッシェル号はフェミニストのプロジェクト

「ルイーズ・ミッシェル号」の乗組員10名は多様な経歴をもち、全員が「反人種主義者」で「反ファシスト」、急進的な政治的変化を求める「活動家」であることを表明しています。

フェミニストのプロジェクトであるため、ルイーズ・ミシェル号の名のもとに発言できるのは「女性乗組員だけ」

看護師で、最初の救助活動の責任者リア・ライスナー氏は、このプロジェクトは女性やLGBTの権利、人種的平等、移民の権利、環境主義、動物の権利など、社会正義のためのさまざまな闘争を結集。「その中心にあるのはアナーキスト」であると言及しています。

ロンドン、ベルリン、ブリアナの間で秘密裏に計画された「ルイーズ・ミシェル号」は海上救助の装備をととのえて停泊していました。

乗組員はメディアの注目により計画がじゃまされるのをおそれました。

バンクシーが出資したプロジェクトが、移民を救うために地中海中央に向けて出航するという噂がひろまれば、ヨーロッパ当局はそのミッションを妨害するでしょう。

そのため、バンクシーのチームと救助活動家たちは最初の救助をおこなうまで船についてニュースでは公表しないことにしました。

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ヨーロッパへの警鐘

ルイーズ・ミシェル号は地中海での死を防ぐことを目的とした市民社会のメンバーによる最新の介入です。

今年、救助活動をおこなった他のNGO活動家は、イタリア当局に阻まれています。

Covid-19のロックダウンも海難救助活動に影響をあたえ、NGOクルーはここ数週間、地中海中央にもどることができません。

2020年には、500人以上の難民や移民が地中海で死亡していることが知られ、実数はかなり多いと推定されます。

水曜日には、リビア沖でボートのエンジンが爆発した際に、5人の子供をふくむ45人が死亡したと国連が発表。

今年、1万9500人以上の移民が中央海上ルートに沿って地中海を横断し、イタリアやマルタに到着して生還しました。

「ルイーズ・ミシェル号」初のミッションを準備した活動家クレア・ファッジェネッリ氏は、このプロジェクトをヨーロッパへの警鐘としてとらえています。

『私たちは、ヨーロッパの意識を目覚めさせたいのです。

私たちは何年も前から叫んできました。

ヨーロッパの国境で、起こってはいけないことが起こっているのに、あなた方はそれに目をつぶっている。目を覚ませ!と。

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ルイーズ・ミッシェル号をマルセイユ市が受け入れ

いくつかの都市から入港を拒否された「ルイーズ・ミッシェル号」ですが、地中海に面したフランスの都市マルセイユが助けることにしました。

Q:マルセイユ市がこのような判断をした動機は何ですか?(franceinfo.fr)

正確には、彼らは移民ではありません。
難破して死の危機に瀕した人たちです。彼らは危機的状況で海の上にいます。
女性や子供が死んでいく…そんな状況で、書類や規則を求めている場合ではありません。

わたしたちは彼らを救い、助けます。これはわたしたちの決断です。
わたしたちはフランス共和国大統領や欧州に責任を取ってもらうつもりです。
地中海はもはや墓地にはなりえない。
海で人を死なせるわけにはいきません。

手段を提供しなければならない。

このような判断をするために、国の自治体に訴える必要があるでしょうか。
わたしたちには地中海都市としての責任があります。
怪我をした人の面倒を見て、治療をし、普通の法律を適用する。
助けなければ彼らはおぼれてしまう。
わたしたちの人間性が問われているのです。

マルセイユ市副市長ブノワ・パヤン(Benoît Payan)

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【Banksy Amsterdam Moco Museum】アムステルダムのバンクシー展【バンクシー】Banksy unofficial exhibition in Amsterdam

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【バンクシーのドキュメンタリー】バンクシーとアウトローアートの台頭【レビューと視聴方法を紹介】 https://paris-diary.com/banksy-and-the-rise-of-outlaw-art/ https://paris-diary.com/banksy-and-the-rise-of-outlaw-art/#comments Wed, 05 Aug 2020 03:23:25 +0000 https://paris-diary.com/?p=5838 バンクシーと非合法なサブカルチャーを扱ったドキュメンタリー【Banksy & The Rise of Outlaw Art 】のレビューと視聴方法について紹介。

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最近話題の覆面芸術家バンクシーについて知りたい。

バンクシーのことがわかるドキュメンタリーとかあればみてみたい。

こんな疑問を解決します。

■今、世界で最も有名なアーティスト・バンクシーの知られざる物語、バンクシーが築きあげた帝国、そしてバンクシーがインスパイアしたムーブメントとは。

■非合法なステンシル、いたずら、予期せぬ侵入・介入でエスタブリッシュメントを憤慨させては煙にまき、20年以上にわたり世界の人々を魅了してきた匿名のストリートアーティスト・バンクシー。

■現代の最重要人物の一人であるにもかかわらず、バンクシーの正体は謎に包まれたままで、彼の人生や仕事についてはほとんど知られていません。

今回は、バンクシーと非合法なサブカルチャーについて知ることができるドキュメンタリー映画【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】の視聴方法や、あらすじについてまとめました!

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【Banksy and The Rise of Outlaw Art】とは

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Posted by Facebook on Friday, December 5, 2014


バンクシーのドキュメンタリー映画【Banksy and The Rise of Outlaw Art】では、非合法なサブカルチャーのルーツから芸術革命のリーダーとしてのバンクシーの台頭に至るまでがついにあきらかに。

世界で最も悪名高いストリートアーティスト、バンクシー。

政治的芸術性、違法なスタント、大胆な侵入は権威者たちを怒らせ、革命的なムーブメントをおこしました。

そんな彼の正体は、未だ謎に包まれたままです。

バンクシーと彼が触発したムーブメントの全貌を【Banksy and The Rise of Outlaw Art (バンクシーとアウトロー・アートの台頭)で知ることができます。

【Banksy and The Rise of Outlaw Art】基本情報

Banksy and the rise of outlaw art Poster

タイトル:Banksy and The Rise of Outlaw Art
(バンクシーとアウトローアートの台頭)

・サブタイトル:The unofficial story of the man & the movement
(ムーブメントと男の非公式なストーリー)
・2020年/UK/1時間53分/英語
・初公開:2020年3月23日(イタリア)
・ジャンル: ドキュメンタリー
・監督・脚本 :エリオ・エスパナ(Elio Espana)
・プロデューサー: エリオ・エスパナ(Elio Espana)、トム・オデル(Tom O’Dell)

ゲスト出演者

  • スティーブ・ラザリディス:バンクシーの元右腕。アートプロモーター
  • ベン・アイネ:バンクシーに最も近いコラボレーターの一人。世界的に有名なアーティスト
  • ジョン・ネイション:グラフィティプロジェクトを運営
  • ストリートアーティスト:リスク(Risk)、フェリックス’Flx’ブラウン(Felix ‘Flx’ Braun )、KET & Scape
  • その他:アート専門家、文化コメンテーター

【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】海外動画の視聴方法

【Banksy & The Rise of Outlaw Art 】視聴方法

【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】は2020年3月からDVDが発売開始されました。

しかし、Amazonでは品切れのようです。(2020年8月現在)

楽天の中古市場ではプレミアムがついて高値で取引されています。

【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】はDVDでの視聴もよいですが、動画配信サービスでの視聴がおすすめです。

なかでもおすすめは、Vimeoです。(72時間レンタルで約500円)

AmazonやAppleが提供するVODサービスは、動画が配信されている国からでないとアクセスできません。

今回はVimeoで海外動画【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】をみることができる、おすすめのVPNサービスを紹介していきます!

Banksy and The Rise of Outlaw Artを視聴【vimeo】

【VPNとは】日本から海外の動画が見れる❗

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海外限定の動画サービスを日本から視聴したい。

そんなときインターネット接続環境さえあれば、いつでもどこでもVPNを使って海外のIPアドレスでアクセスできます。

VPNを利用すると

日本では様々な理由により海外で楽しめる動画が視聴できないことがあります。

VPNを利用すると、日本にいても海外からアクセスしているのと同じ状況になります。

そのため、海外のオンデマンド配信サービスや動画配信サービスが視聴できます。


Banksy and The Rise of Outlaw Art 】は海外で配信されているドキュメンタリー映画です。

通常、海外のVODサービス(ネットフリックス米国サイトなど)へは 日本から接続できません。

そこで接続国を「米国」にすることで VODサービスに登録&視聴できるようになります。


Banksy and The Rise of Outlaw Art 】は現在、地域限定で公開されていますが、日本からもVPNサービスを利用すれば視聴することができます。

→動画url: https://vimeo.com/ondemand/banksyoutlaw

VPNで米国に接続してから動画をごらんください。

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Banksy and The Rise of Outlaw Art 】には日本語字幕がありませんのでご注意ください。

それでは、【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】の要約・レビューをしていきます。

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【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】のあらすじ

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【風船と少女】愛はゴミ箱の中に(2018年)

2018年10月、シュレッダー事件で有名になったバンクシーの「風船と少女」が100万ドル以上でサザビーズのオークションにかけられました。

ハンマーがおりると、フレームにかくされたシュレッダーが絵を短冊のように切りさいて、その場にいたすべての人に衝撃をあたえました。

イベントの後、部分的に破壊された作品の価値は2倍以上にはね上がります。

【バンクシーとイーストン・カウボーイズ】左翼「サパティスタ民族解放軍」2001年

【バンクシーとイーストン・カウボーイズ】左翼「サパティスタ(Zapatista)民族解放軍」2001年
出典:The Mirror

バンクシーは1990年代おわりまでに、徐々に政治活動家的なアーティストになっていきました。

2001年にはサッカーチーム「イーストン・カウボーイズ(The Easton Cowboys) 」のゴールキーパーとしてメキシコに渡り、左翼「サパティスタ(Zapatista)民族解放軍」(反乱軍)と手を組んで、チアパスの地域に数々のステンシルを描きました。

バンクシーとパレスチナの壁画(2005年)

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Posted by Facebook on Friday, December 5, 2014


2005年、バンクシーは今までになく人目を引くプロジェクトにのり出しました。

アーティストのベン・アイネと一緒に、中東のヨルダン川西岸の分離壁に絵を描く旅をしたのです。

軍事占領下にあるパレスチナへの旅で、バンクシーは非常に計画的に「大胆で危険なスタント」と「バンクシーのイメージ」、そして「社会的使命感」とを結びつけることに成功。

その結果生まれた壁画のコレクションは、今も国際的に高い評価を得ています。

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【Crude Oils】2005年

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Posted by Facebook on Friday, December 5, 2014


ロンドンにバンクシーのトレードマークのネズミや猿、子供たちのステンシルが現れ始めたのは2000年代初頭のことでした。

ストリートアートムーブメントが加速するにつれて、アート作品を制作し、展示し、販売するために確立された業界の構造をすべて無視しなければなりませんでした。

バンクシーはスティーブ・ラザリディスと共に「美術展とは何か」を再考し、独自の方法で展覧会を開きます。

2005年にはロンドンのウェストボーン・グローブ100番地にある小さな店で、傑作と破壊行為と害獣をリミックスしたギャラリー「Crude Oils」をオープン。

バンクシーが美術館へ侵入(2003-2005年)

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Posted by Facebook on Friday, December 5, 2014


2003年の冬、英国で最も権威ある美術館のひとつ「テート・ブリテン」に謎の人物が侵入し、壁に一枚の絵をかけて立ち去りました。

それから1年半の間に、ロンドンの自然史博物館、パリのルーブル美術館、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、大英博物館にも偽の展示物が出現しましたが、これらはすべて匿名のある人物によってひそかに設置されたものでした。

パリスヒルトンのパロディ(2006年)

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Posted by Facebook on Friday, December 5, 2014


2006年、パリス・ヒルトンがデビューアルバムをリリースします。

セ●クステープが流出し、大金持ちでパーティーへ行くことでしか知られていなかったパリス・ヒルトンは、才能のないセレブの中でも最悪の存在になっていました。

それゆえパリス・ヒルトンのアルバムリリースは、バンクシーにとって魅力的なターゲットだったのです。

バンクシーとストリートアートムーブメントは、グラフィティの精神を取り入れて新しい形のアーバンアートを生み出しました。

彼らの目的は「日々の生活を中断させ、立ち止まり、考え、笑い、または熟考させること」でした。

【The Cans Festival】2008年

2008年、バンクシーはロンドンのウォータールー駅の下のトンネルで「Cans Festival」と名付けられたストリートアートのフェスティバルを開きます。

世界中から有名なストリートアーティスト40人以上が招待され、わずか3日間で推定3万人が列をなして参加。

Robert Del Naja(ロバート・デル・ナジャ)、Faile(ブルックリンを拠点とするPatrick McNeilとPatrick Millerのコラボレーション)、Pure Evil(チャールズ・ウゼル・エドワーズ:Charles Uzzell-Edwards)は、バンクシーと一緒に絵を描くために招待されたアーティストのほんの一部です。

【バンクシー v.s.ブリストル美術館】2009年

出典:Banksy vs Bristol Museum from Butterfly on Vimeo.

2009年バンクシーは故郷ブリストルにもどり、これまでで最大規模の展覧会「Banksy Versus Bristol Museum」を開催。

この展覧会は、かつてブリストルのグラフィティアーティストに対する大規模な警察の撲滅作戦に参加した「ブリストル市議会」(Bristol City Council)とパートナーシップを組んで企画されました。

無力な負け犬たちがいつか良い設備を手に入れて表舞台をのっとるだろう」というバンクシーの幻想がついに実現したのです。

【Dismaland】憂鬱な遊園地(2015年)

Banksy【Dismaland】2015

2015年、バンクシーは〝憂鬱な遊園地″ 「Dismaland」(ディズマランド)をオープン。 

Dismaland(ディズマランド)は「ブーズメントパーク」(Bemusement Park: 憂鬱な遊園地)と銘打たれ、1ヶ月強で15万人以上の人々がおとずれましたが、すべての人が荒涼とした陰鬱で、全くフレンドリーでない「遊園地に生まれ変わった美術展」をみに来ていました。

>>バンクシーと彼がインスパイアしたムーブメントの全貌をご覧ください

【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】をみる

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【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】レビュー

ここからは、私個人の感想になります。

Banksy and The Rise of Outlaw Art 】の動画を視聴するメリットとデメリットを5つづつあげたので、迷っている方は参考にしてくださいね。

メリット

  • バンクシーの過去作品をHDでみることができる。
  • バンクシー本人の未公画像(覆面有り)をみることができる。
  • 80年代から現在までのイギリスやNYのサブカルチャー、特にストリートアートやHip Hop、UK音楽シーンを映像で知ることができる。
  • 政治的・社会的背景からムーブメントの始まりを考察することができる。
  • コストパフォーマンスがよい。(VOD 4.99ドル+VPN)

デメリット

  • スティーブ・ラザリディスは大体いつも同じことを言っている。
  • バンクシー 本人の出演シーンはなく、過去に公開されたバンクシーのインタビュー映像が使われている。
  • 娯楽的要素が少ない。
  • 有料である。(VOD 4.99ドル)
  • 英語である。

感想とみどころ

本作【Banksy and The Rise of Outlaw Art 】は、BBCドキュメンタリーのような少々お堅い社会派ドキュメンタリーです。

バンクシー自らが監督したドキュメンタリー映画【Exit Through The Gift Shop】のようにアーティスティックなおもしろさはなく、フランスのドキュメンタリー【Banksy Most Wanted】のようなハートウォーミングなラストもありません。

そのため、バンクシーとアーバンアート(ストリートアートやHip Hopサブカルチャー)の出現から台頭までを忠実にえがいた歴史的資料として楽しむことができました。

前半では、ニューヨークのストリートアートからヒップホップ・サブカルチャームーブメント、UK音楽シーンやブリストルのストリートアートシーンに深く切り込んでいてとても興味深かったです。

後半では、バンクシーが美術館へ侵入して自作のアートを設置する場面をじっくりと観賞できます。

英語が分からなくても目でみて楽しめる内容となっているため、バンクシーについてみたい・知りたいという方にはおすすめのドキュメンタリーです。

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今回は以上です。

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【バンクシーがルーブル美術館に侵入】バンクシーのモナリザとは【2004年パリ】 https://paris-diary.com/banksy-mona-lisa-smile/ Mon, 27 Jul 2020 23:53:57 +0000 https://paris-diary.com/?p=3704 2004年10月パリへやって来たバンクシーは、一般チケットを購入してルーブル美術館に侵入し、モナリザの顔にスマイリーを描いた自作の絵画を設置。

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Banksy, Mona Lisa Smile, Louvre Museum, 2004
Banksy, Mona Lisa Smile, Louvre Museum, 2004 出典:Wall and Piece

それは2004年10月の出来事。

パリへやって来たバンクシーは、一般チケットを購入してルーブル美術館に侵入し、モナリザの顔にスマイリーを描いた自作の絵画を設置。

誰にも知られる事なくその場を立ち去るというパフォーマンスを成功させます。

でも、どうしてバンクシー はわざわざ美術館に侵入したりしたの❓
バンクシーの「モナリザ」はその後どうなったの❓

本記事ではそんな疑問に答えます。

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【バンクシーがルーブル美術館に侵入】バンクシーのモナリザとは【2004年パリ】

バンクシーと「モナリザ」ルーブル美術館(2004年パリ)
Banksy, Mona Lisa Smile, Louvre Museum, 2004 出典:Wall and Piece

子供の頃に姉さんが僕の絵をごっそり捨ててしまったので、どこにやったのかと尋ねたら肩をすくめて言ったんだ。
ルーブルに展示されるはずもない代物だし」。

2004年、ルーブルでのインスタレーション、パリ (Wall and Piece)

レオナルドダヴィンチの「モナリザ」は、これまでに描かれた最も有名な肖像画の1つ。芸術にあまり興味がない人でも知っていますよね。

誰もが知っている『モナリザの微笑み』だからこそ、バンクシーは「自分の描いたモナリザも、パリのルーブル美術館に飾ろう❗」と思ったのでしょうか。

バンクシーの著書《Wall and Piece》(2005)によると、バンクシーのモナリザは取り外されるまでしばらくそこに掛けられていました。

スマイリーの顔をした自作の「名画モナリザの微笑み」に、バンクシーは《 モナリザスマイル 》と名付けました。

» 合わせて読みたい

» バンクシー監督ドキュメンタリー”イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(日本語字幕版)”はこちらです。

バンクシーが自分のアイデンティティを隠すためにしたこと

  レオナルド・ダビンチ《モナリザの微笑》ルーブル美術館パリ
レオナルド・ダビンチ《モナリザの微笑》ルーブル美術館パリ

バンクシーは2003年から2005年までに「自然史博物館」や「大英博物館」など、ルーブル美術館を含めた8箇所の美術館に面白がって潜入し、たびたび美術界を煙に巻きました。

Banksy, Tate Gallery, London, 2003 出典:Wall and Piece
Crimewatch UK Has Ruined the Countryside For All of Us
Banksy, Natural History Museum, London, 2004 出典:Wall and Piece
Our time will come
Banksy, British Museum, London 2005 出典:Wall and Piece
Banksy, New York Metropolitan Museum, 2005 出典:Wall and Piece
Banksy, Brooklyn Museum, 2005 出典:Wall and Piece

2003年にはテートギャラリー、2004年にルーブル美術館、2005年には、ロンドンとニューヨークの4つの美術館でバンクシーの作品が発見されました。

しかしバンクシーにとってこの歴史的な出来事は、『偽ひげと強力な接着剤の功績』に比べれば、ようやくアートの世界で認められたことには意味がなかったのです。

これらのアプローチは、ステンシルに転向する前にバンクシーが熱心に実践していたグラフィティ(落書き)を象徴しています。

事前の許可なく、建物や電車や公道、またはストリートファニチャーに刻印やサインや絵を描く行為は法律で罰せられます。

しかし、バンクシーは美術館での数々のいたずらについて、『アーティストとしてではなく、「質の高い破壊者」として認められることが課題だった』と説明しています。

「変装」はストリートアートの違法性ゆえバンクシーが自分のアイデンティティを隠すために思いついた戦略でした。

バンクシーの「偽ひげ」以外にも、ストリートアーティストの多くが偽名やニックネームを使い、「最も破壊的」なアーティストは、インターネットやソーシャルネットワーク上でも慎重にふるまっています

Banksy, Natural History Museum, New York, 2005 出典:Wall and Piece
Banksy, Museum of Modern Art, New York,2005 出典:Wall and Piece
banksy louvre mona lisa smile
Banksy, Mona Lisa smile, Louvre, 2004 出典:Wall and Piece
バンクシー、モナ・リザ、ルーブル美術館

バンクシーがルーブル美術館に仕掛けた《モナリザスマイル》は、2006年サザビーズのオークションでイギリスのコレクターが57,600ポンド(約780万円)で落札。

バンクシーはこの時、オークションで当時の自己最高額を記録しました。

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【バンクシーのモナリザ】ルーブル美術館公式

banksy mona lisa smile musée du louvre
▲出典:ル=ブル美術館公式ホームページよりバンクシーのモナ・リザ

バンクシーのモナリザは、本家本元フランス・パリにある「ルーブル美術館」ホームページにも掲載されていますよ。

ルーヴル美術館】基本情報

アドレス : Rue de Rivoli, 75001 Paris
メトロ⑨①⑦⑭: Palais-Royal / Musée du Louvre,Pyramides
開館時間 : 9 am – 6 pm 月、木、土、日) 9 am – 9H45 pm(水、金)
閉館日 : 火曜日, 12月24日、31日(要確認)
Web : www.louvre.fr

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

最後に

BANKSY 2005 出典:Wall and Piece

いかがでしたか。

バンクシーが有名美術館へ侵入していたずらをしたのは、『アーティストとしてではなく、「質の高い破壊者」として認められること』が目的でした。

バンクシーは今までに誰もしたことのない方法で、違法なストリートアートを認めさせました。

それだけでなく、ルーブル美術館はこのときのバンクシーのモナリザを公式ホームページに今も掲載し続けています。

現在、バンクシーのインスタグラムアカウントには、ルーブル美術館のアカウントの2倍以上のフォロワーがいます。

違法行為を繰り返すバンクシーを警察が捜査しているかどうかは不明ですが、誰もがsnsでセルフィーを投稿するこの時代に、正体不明のバンクシーは「有名であること」を拒否した最後の人物であるといえるかもしれません。

今回は以上になります。

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【バンクシーのThe Walled Off Hotel】「地中海の風景 2017」をSotheby’s で売却【レンブラントからリヒターまで】 https://paris-diary.com/banksy-mediterranean-sea-view-2017/ https://paris-diary.com/banksy-mediterranean-sea-view-2017/#comments Sun, 26 Jul 2020 16:16:30 +0000 https://paris-diary.com/?p=5679 2017年のオープン以来パレスチナの「Walled Off Hotel」で展示されてきたバンクシーの三連作「地中海の風景 2017」をSotheby'sで売却。

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■パレスチナの「Walled Off Hotel」に、2017年3月のオープン以来展示されているバンクシーの三連作「地中海の風景 2017」が競売にかけられます。

■はたして、コロナの影響で閉鎖されたバンクシーのホテル「Walled Off Hotel」は再びオープンすることができるのでしょうか。それとも「地中海の風景 2017」の売却が「パレスチナを象徴するホテル」の終わりの始まりを示しているのでしょうか。

■作品はパレスチナの慈善団体「ABCDベツレヘム」(ABCD Bethlehem)に寄付されており、収益は病棟の新設や医療機器の購入に充てられる予定。

本記事では、バンクシー「地中海の風景 2017」の作品解説と社会的背景について深掘りします。

» バンクシー監督ドキュメンタリー”イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(日本語字幕版)”はこちらです。

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【バンクシーのThe Walled Off Hotel】「地中海の風景 2017」をSotheby’s で売却

▲ベツレヘムにあるバンクシーのホテル「Walled Off Hotel」のロビーに展示されていた「メディテラニアンシービュー2017」設置風景 出典:Sotheby’s

バンクシー「地中海の風景 2017」公開オークション

イギリスの「サザビーズ・ロンドン」では7月28日まで、「レンブラントからリヒターまで」と題された公開展示が行われており、展示作品は7月29日のイブニングセールでオークションにかけられます。

サザビーズによると、バンクシーの「地中海の風景 2017」の所有者は、バンクシーから寄付として作品を受け取ったパレスチナの慈善団体「ABCDベツレヘム」(ABCD Bethlehem)。

ロットには次のように書かれています。

すべての収益はベツレヘムのBASR病院の急性脳卒中病棟の新設と、子供用リハビリテーション機器の購入に充てられます。

今のところ、パレスチナの「Walled Off Hotel」が閉鎖されるという情報は入ってきていません。

» こちらの記事もどうぞ

【レンブラントからバンクシーまで】芸術の500年

サザビーズの推定価格は80万~120万ポンド(約1億~1億6000万円超)ですが、近年、バンクシーのスタジオ作品の需要が高まっていることを考えると、3億~6億円まで跳ね上がる可能性があると見られています。

今回、競売にかけられるのはオールドマスターから印象派、近代美術、近代・戦後のイギリス美術、現代美術に至るまでの最高傑作の数々。

https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2020/evening-sale-london

バンクシーの他に、レンブラント「自画像」(1632年)、マルク・シャガール「夢」(1928年) 、パブロ・ピカソ「眠る女」(1931年)、ジョアンヌ・ミロ「画(赤い帽子の女)」(1927年)、フランシス・ベーコン「ジョン・エドワーズの肖像習作」(1986年)などが出品されており、ストリートをメインに作品を発表してきたバンクシーが世紀の巨匠の仲間入りを果たしたと言えます。

では早速、今回売却される「地中海の風景 2017」作品詳細について見ていきたいと思います。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

バンクシー|メディテラニアンシービュー2017【基本情報】地中海の風景 2017

Banksy「MEDITERRANEAN SEA VIEW 2017」LIFE JACKETS TRIPTYCH 1(ライフジャケットの三連作1) 
Banksy「MEDITERRANEAN SEA VIEW 2017」LIFE JACKETS TRIPTYCH 2(ライフジャケットの三連作2) 
Banksy「MEDITERRANEAN SEA VIEW 2017」LIFE JACKETS TRIPTYCH 3(ライフジャケットの三連作3) 
「MEDITERRANEAN SEA VIEW 2017」LIFE JACKETS TRIPTYCH(ライフジャケットの三連作) 出典:Sotheby’s

作者:バンクシー (1975年生まれ)
タイトル:「メディテラニアンシービュー2017」(地中海の風景 2017)
推定額:800,000~1,200,000ポンド
落札額:2,235,000ポンド(約3億440万円)

バンクシーが手を加えた古い油彩画を3枚に分けて額装。
3枚目のキャンバスにサイン。

I: 83 x 68 cm
II:115 x 84.5 cm、裏面にサイン入り
III : 69.8 x 59.5 cm、サイン入り

2017年に制作された一点もの。
Pest Control の真贋証明書付き。

コンディションと来歴:
ウォールド・オフ・ホテルのロビーを飾るために描かれました。
2020年バンクシーから「ABCDベツレヘム」へ寄付。

収益金はすべてベツレヘムにあるBASR病院での急性脳梗塞(脳卒中)病棟の新設と子供用リハビリテーション機器の購入に充てられます。

バンクシーの作品所在地「WALLED OFF HOTEL」

in front of the walled iff hotel founded by banksy and the segregation wall
▲バンクシー「ウォールド オフ ホテル 」ベツレヘム, パレスチナ 出典:Sotheby’s

バンクシーが「世界一眺めが悪い」と評したこのホテルは、イスラエルとパレスチナ自治区を隔て、ベツレヘムを二重壁でコの字型に刻んで物議を醸すイスラエル領ヨルダン川西岸地区の壁を見下ろしています。

ホテルのエントランスからわずか5メートルの高さにそびえ立つ分離壁には、2000年代半ばから頻繁に訪れているバンクシーの作品が数多くスプレーされています。

2017年にバンクシーがオープンしたこのホテルには、実用的な2段ベッドのドミトリーからプレジデンシャルスイートルームまでさまざまな部屋が用意されており、あらゆる空間や隙間にバンクシーの皮肉な言葉がちりばめられ、ダークユーモアあふれるバンクシーのビジュアルで埋め尽くされています。

▲パレスチナのベツレヘムにある「WALLED OFF HOTEL」での作品設置風景
「MEDITERRANEAN SEA VIEW 2017」LIFE JACKETS TRIPTYCH(ライフジャケットの三連作)
出典:Sotheby’s

今回のバンクシーの作品「地中海の風景 2017」は、コロニアル様式のホテルロビーにある、瓦礫がつめられた暖炉の上に展示するために制作されました。

ボタンで飾られた肘掛け椅子、ベルベットのカーテン、ダークウッドパネルに囲まれた壁を飾るこの作品は、19世紀のブルジョワ様式のインテリアにぴったりの装飾品です。

しかし、ホテルそのもののように、すべての作品はよくよく見ると、政治的に辛辣で不穏なトーンを帯びています。

バンクシー「地中海の風景 2017」作品解説

「ロマン派時代の絵画」を彷彿とさせる波乱に満ちた海辺の風景
バンクシー「地中海の風景 2017」出典:Sotheby’s

3枚の「古い油絵」で構成された本作にはそれぞれ伝統的な額装が施れており、
「ロマン派時代の絵画」や「現代の模造品」を彷彿とさせる波乱に満ちた海辺の風景が描かれています。

バンクシーは、誰かが描いた油絵にライフジャケットやブイを手描きで多数つけくわえることで「海での大量溺死」を連想させるビジュアル補正を加え、オリジナルの構図をリメイクしました。

バンクシー により再構築されたメディテラニアンシービュー2017(地中海の風景2017)」は、2010年代欧州の「難民危機」の時に海で失われた命を暗示しています。

武力紛争や社会不安で荒廃した国々から国際的な保護を求めて、イタリアやギリシャに到着した難民の多くは、船で地中海を渡りました。

途中何万人もの死者を出したリスキーで危険な航海です。

難民危機」は2019年3月に公式に終わったと宣言されました。

しかし、高い死者数と恐怖を煽る「難民と難破した渡航船」のメディアによる報道は、私たちの集団意識に深く刻まれて消えることはありません。

おそらく中でも最も印象的だったのは、ギリシャやイタリアの海岸に積み上げられた何百もの放置されたライフジャケットの悲痛な映像でしょう。

「自然の崇高さ」を主題にした18~19世紀の絵画を装ってはいますが、本作は「現代社会の難題」を突きつけて、見る者の期待を裏切ります。

バンクシーは2015年12月フランスのCALAIS(カレー)にある難民キャンプで、APPLEの故創業者兼CEOのSTEVE JOBSをステンシルで描きました。

2000年代初頭にストリート・アーティストとして脚光を浴びて以来、バンクシーは一貫してシステムに中指を立て、現代社会の大いなる政治的過ちに問題を提起し、注意を喚起しています

長年に渡り、スプレーでステンシルされた作品に見られるように、彼の皮肉な反骨精神は、益々辛辣で政治的なトーンを帯びてきました。

ヨルダン川西岸の分離壁に掲げられた数々の壁画に代表されるように、バンクシーの作品は世界中の最も論争の多い空間に頻繁に登場し、戦争で疲弊した国の犠牲者や、紛争や政府の策略の影響を受けた社会の片隅にいる人々の代弁者となっています。

今回の作品でもそうであるように、バンクシーは特に、世界的な難民危機について率直に発言しています。

2019年には、ギリシャの難民収容所で暮らすシリア難民女性たちとのコラボレーションでオレンジ色のライフジャケットから作られた「Welcome mat」を商品化し、難民支援を行いました。

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バンクシーが描いた「欧州の難民危機」作品背景

▲2015年バンクシーのディスマランド

2015年、英Weston-Super-Mareに「混乱のテーマパーク」としてオープンしたバンクシーの期間限定「ディスマランド」では、アトラクションのひとつとして、来場者がリモコンの沿岸警備艇を操縦し、過密状態の難民船に突っ込んでいくというものがありました。

これは、「増大する移民への圧力」に対するEUの悲惨な反応を暗にパロディ化したものです。

APPLEの故創業者兼CEOのSTEVE JOBSのステンシル 出典:Sotheby’s

同年、バンクシーはカレーの「ジャングル」(2015年1月から2016年10月まで存在していたカレー郊外の古いごみ捨て場に建てられた難民や移民の野営地)の周辺に多くの壁画を描きました。

ここで彼はスプレーで故スティーブ・ジョブズの肖像画を描いています。

バンクシーがステンシルしたジョブズは、片手に初代アップルコンピュータを持ち、もう片方の手には黒い袋を肩ごしに持っています。

移民は国の資源を枯渇させると思われがちですが、
スティーブ・ジョブズはシリアからの移民の息子でした。
アップルは世界で最も収益性の高い企業であり、
年間70億ドル以上の税金を払っています。
そして、アップルが存在するのはひとえに、
シリアの都市ホムス出身の若者を受け入れたからです。

バンクシー
BANKSY「THE SHIPWRECKED CHILD」
▲第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2019年5月)開催中に現れたヴェネツィアのBANKSY「THE SHIPWRECKED CHILD」(難破船の子供) 
出典:Sotheby’s

さらに、2019年にヴェネツィアの運河の水際のすぐ上に、ライフジャケットを着てピンクの発煙筒を掲げる孤独な難民の子供の壁画が現れたときも、難民問題がクローズアップされました。

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最後に

Banksy and Brexite
▲左)バンクシー、デボルブド・パーラメント、2009年。2019年10月サザビーズロンドンで9,879,500ポンドで落札
▲右) バンクシー、 VOTE TO LOVE、2018。2020年2月サザビーズロンドンで1,155,000ポンドで落札

バンクシーは、間違いなく現代社会のコメンテーターの第一人者であると言えるでしょう。

ジャック・ルイ・ダヴィッドのような野心を持った議会の「Devolved Parliament」や、最近のBrexiteの旗が抗議のプラカードになった「Vote to Love」が示すように、大胆な風刺はバンクシーの得意とするところ

しかし、彼の作品は同時に、変化と積極的な行動を呼びかけています。

NHSに寄贈された「スーパーヒーローの看護師人形をもつ子供」を描いた最近のロックダウンのスケッチ画や、カレーの「ジャングル」に緊急シェルターを建設するために、解体された「ディスマランド」の資材を寄付したり、ベツレヘムの子供のリハビリ用医療機器の購入や脳卒中治療病棟の新設資金を援助するために今回の作品を売却したりと、バンクシーの印象的な立ち回りは人道主義に駆り立てられているかのようです。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

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バンクシーの正体を解き明かすドキュメンタリー【Banksy Most Wanted】 https://paris-diary.com/banksy-most-wanted/ Sat, 18 Jul 2020 03:26:16 +0000 https://paris-diary.com/?p=5475 【ネタバレあり】本記事では「バンクシーの正体」についてレポートしたフランスのドキュメンタリー『Banksy Most Wanted』の内容を紹介・レビューします。

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◾本記事では「バンクシーの正体と3つの仮説」についてレポートしたフランスのドキュメンタリー『Banksy Most Wanted』を紹介。

◾Banksy Most Wanted』は、バンクシーに魅了された人々に問いかけることでブリストル出身の覆面アーティスト・バンクシーの軌跡をたどります。

◾2018年10月5日、ロンドンのサザビーズで警報が鳴り響きました。1億4000万円で落札されたばかりのバンクシーの代表作「風船と少女」が、ぼう然とする観客の目の前でひとりでに裁断・破壊されたのです。

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【Banksy Most Wanted】とは

https://www.facebook.com/banksymostwanted/posts/110274107387306

『Banksy Most Wanted』は、バンクシーとその作品に関わった人たちにインタビューしながら、「バンクシー という現象」そして「バンクシーの正体」についてせまります。

特にバンクシーのシュレッダーとその後について、サザビーズのオークション会場にいた人たちのインタビューから知ることができます。

この作品は、トライベッカ映画祭の公式セレクションでドキュメンタリー部門に選ばれ、世界中の名門フェスティバルで取り上げられています。

今回は、そんな『Banksy Most Wanted』の要約・レビューをしていきます。

「アートクーデターのスペシャリスト・バンクシーの背後にいるのは誰?」

世界中の人がバンクシー についてそんな疑問を持っています。

『Banksy Most Wanted』は、1990年代初頭から現在に至るまでのストリートアーティスト・バンクシーのキャリアを振り返り、謎の正体にせまるハートウオーミングなドキュメンタリーです。

視聴方法

ドキュメンタリー『Banksy Most Wanted』はスイスの公営放送局「RTS」で2020年7月23日まで無料公開。(英・仏語)

>> 2020年7月23日まで視聴可能>>ドキュメンタリー「Banksy Most Wanted」

ドキュメンタリー『Banksy Most Wanted』は、フランスのテレビ局「Canal+」が制作してフランスのお茶の間で放映。そのためナレーションはフランス語、出演者は英語を話しています。

語学が苦手な方は、英語字幕を表示してごらんください。英語はなんとなくわかってもフランス語の部分はむずかしいかもしれません。その場合は、自動翻訳で日本語字幕にしてごらんください。機械翻訳では所々おかしな日本語になりますが、映像からあるていど内容を想像できます。

更新情報

現在『Banksy Most Wanted』を視聴することはできませんが、本記事ではドキュメンタリーの内容を全て公開します。

それでは、いきましょう。

» バンクシー監督ドキュメンタリー”イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ(日本語字幕版)”はこちらです。

【Banksy Most Wanted】アートクーデター・バンクシーの背後にいるのは誰?

banksy most wanted documentary 2020
Banksy Most Wanted

【Banksy Most Wanted】基本情報

タイトル:Banksy Most Wanted

・2020年・フランス・90分
・オリジナル放映:2020年6月フランス・カナルプラス
・監督:Seamus Haley, Aurélia Rouvier
・シナリオ:Seamus Haley, Aurélia Rouvier, Laurent Richard
・ジャンル:ドキュメンタリー
・制作/放映:Scarlett Productions, Cross Borders Films, Canal+
・権利者:Mediawan Rights
Tribeca film festival selections:トライベッカ推薦

タイトルは『Banksy Most Wanted』なので内容がわかりにくいですが、本作は以下の10章で構成されています。(ざっくり構成を分けてタイトルを付けてみました)

  • 第1章 「風船と少女」サザビーズ事件
  • 第2章 バンクシーとは
  • 第3章 ロバート・デル・ナジャとバンクシーの共通点
  • 第4章 スティーブ・ラザリディス:バンクシーを有名にした男
  • 第5章 バンクシーの政治哲学:ガザからポートタルボットまで
  • 第6章 バンクシーを盗んだ男ロビン・バートン
  • 第7章 バンクシーへの批判:アートの資本化を加速
  • 第8章 ジェイミー・ヒューレット説
  • 第9章 ロビン・ガニンガムとバンクシーの謎
  • 第10章 ブリストルボーイズクラブとバンクシー の手紙


今やアートマーケットだけでなく世界中のメディアを熱狂させる覆面アーティスト・バンクシーの成功までの道のりや政治哲学を、バンクシーとその作品に関わった人たち、そして街の人の声からあぶり出しています。

全90分ですが、あっという間に見終えてしまいました。

続いて、要約をご紹介します。

【Robin Banks誕生】バンクシーの名前の由来

Banksy Graffiti The Girl with the Pierced Eardrum
▲ブリストルのバンクシーを見に観光バスで訪れた日本人観光客団体
(出典:Banksy Most Wanted)

バンクシーの最初のグラフィティは、1990年代イギリスの都市ブリストルに現れました。

壁に絵を描くことは犯罪であり、グラフィティを描くためには匿名でなければなりませんでした。

バンクシーという名前は、当時グラフィティアーティスト「ロビン・バンクス」(Robin Banks)と名乗っていた時のファーストネームを、後に「バンクシー」と短縮したものです。

グラフィティはアンダーグラウンドな媒体ですが、バンクシーはステンシル技法を選ぶことでより早く作業をおえて、より多くの人に作品を見せられるようになりました。

2000年代に入ると、バンクシーはロンドンに拠点をうつします。

彼はインターネットを駆使して自分の作品を普及させることで、より多くの人の目にふれるようにしました。

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バンクシーが美術館に侵入

Banksy and Mona Lisa smile - Louvre Museum 2004 Paris
▲バンクシーとモナリザ、2004年ルーブル美術館 (出典:バンクシー、Wall and Piece)

しかし、ストリートの壁では物足りなかったのでしょうか、バンクシーはついにアート市場に参入します。

2003年から2005年にかけて、バンクシーは監視システムをくぐりぬけて8つの美術館に侵入し、作品を展示することに成功。

1997年から2008年までバンクシーの代理人を務めたスティーブ・ラザリディスは「すべてが正確かつ綿密に計画されていた」と語っています。

身分をかくして美術館に入るための「偽ヒゲとレインコート」、路上で作業をするための工事用ジャケット。

変装することでバンクシーは白昼堂々作業を行ったのです。

ラザリディスはバンクシーの匿名性を保つためにフェイクニュースを拡散し、中には新聞で取り上げられたものまでありました。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

注目されるために描くバンクシーの共通点

If you want to say something and have people listen then you have to wear a mask.Banksy
出典:AZ QUOTES

自分の言いたいことを聞いて欲しければ、
覆面をしなければならない。
If you want to say something and have people listen then you have to wear a mask.

Banksy

バンクシーの作品の共通点は社会の潮流に警鐘を鳴らすことです。

2001年にはメキシコ・チアパスの「サパティスタ先住民運動」に注目。

2005年にはパレスチナの不正を糾弾するためにガザへ行き、2017年にはヨルダン川西岸ベツレヘムに「Walled-Off Hotel」をオープン。

2019年のヴェネチア・ビエンナーレではマスツーリズムとクルーズ船を批判しました。

バンクシーが明かしたのは私たちが見ようとしないものだった

Banksy Port Talbot - Xmas 2017
▲イギリス、ポートタルボットのガレージの壁に描かれた大気汚染を描いたバンクシーの壁画 (出典:Ben Birchall – AFP)

ブリストルの北約100キロの街ポート・タルボットのような人里離れた場所にメディアを誘い、予期せぬ住民たちを巻き込みます。

バンクシーはポート・タルボットで工業都市の汚染を告発する壁画を描いてインスタグラムに動画を投稿しました。

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【バンクシーの正体】バンクシーは21世紀のピカソである

バンクシーの作品価値の高まりは、彼の悪評と同じ曲線をたどっています。

これをビジネスチャンスと捉えて大金を稼ぐ人もいました。

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バンクシーの作品を最初に盗んで販売したロビン・バートン

ロビン・バートンはバンクシーのステンシルを壁から盗んで販売
▲Robin Barton(出典:Artnet)

美術商ロビン・バートンは、マイアミのアートフェアに出品するために労働者をやとい、イギリスのフォルカーストーンの壁からバンクシーのステンシル「Art Buff」を切り取りました。

その際、住民から抗議されて作品をもとの街に戻したことを告白。

現在、バンクシーは現代アート界のトップ10に入るアーティストです。

バンクシーはレオナルド・ダ・ヴィンチやピカソ、アンディ・ウォーホルと同じくらい有名なのです。

しかしバンクシー のアートマーケットへの参入により、バンクシーは苛立ち、一部の人はバンクシーの誠実さを疑うようになります。

バンクシーが生まれたグラフィーの世界から
遠く離れても、
彼はまだ意義のある言葉を
発することができるのでしようか。

ロビン・バートン

【バンクシーの正体】仮説①:ロバート デル ナジャはバンクシーなのか

ロバート デル ナジャはバンクシーなのか(バンクシーのステンシルとマッシブ・アタックのツアー相関図)
▲ロバート デル ナジャはバンクシーなのか (出典:dailymail)

ジャーナリストのクレイグ・ウィリアムズ(Craig Williams)は、マッシブ・アタック(Massive Attack )のシンガー、ロバート・デル・ナジャ(Robert Del Naja)とバンクシーのつながりを発見。

イギリスのグループ・マッシブアタックがアメリカ大陸、ヨーロッパ、オーストラリアで公演を行った都市にバンクシーの作品が次々とあらわれます。

あるコンサートで、ロバート・デル・ナジャは「バンクシーであること」をきっぱりと否定

【バンクシーの正体】仮説②:ジェイミー・ヒューレット

Jamie Hewlett owns Picture On Walls
▲Jamie Hewlett(出典:metro.co.uk)

2010年、バンクシーはドキュメンタリー映画 「Exit Through The Gift Shop」を発表。

専門家が調査すると、制作会社「Paranoid Pictures」はバンクシーの作品の真贋を証明する唯一の機関「Pest Control」の子会社であり、「Pest Control」を所有するのはロンドンのプリントハウス「Pictures On Walls」でした。

さらに調査をすすめると「Picture On Walls」の唯一の株主は、ゴリラズの創業者ジェイミー・ヒューレット(Jamie Hewlett)であることがわかりました。

ところがその後、ジェイミー・ヒューレットは別の第三者に「Picture On Walls」を譲渡しています。

これに関してヒューレットからのコメントはありません。

» 【気軽に飾れる】バンクシーが手掛けたBlurのアルバム「Think Tank」はこちらです。

【バンクシーの正体】仮説③:ロビン・ガニンガム

ロビン・ガニンガム
▲Robin Gunningham(出典:Bristol post)

2007年、ある古い写真からタブロイド紙のジャーナリスト、クラウディア・ジョセフは「ロビン・ガニンガム」という名前に突き当たります。

9年後、テキサスの犯罪学者がこの問題を調べ、連続殺人犯を追跡する方法で調査を行いました。

この研究は「バンクシー = ロビン・ガニンガム説」を裏付けています。

バンクシーの正体とは?

男、女、アーティスト集団?

バンクシーの元代理人スティーブ・ラザリディスによると 「人々が最後に望んでいるのは、誰かが神話を打ち砕くこと」。

人々は、バンクシーを「不服従と希望を体現する英雄」に変えました。

ロバート・デル・ナジャが「私たちはみんなバンクシーだ」と言ったように、バンクシーの匿名性により、誰もが彼を通して自己を投影することができるのです。

【Banksy Most Wanted】感想

ここから先は、私個人の感想になります。

感想①バンクシー について新しい情報を得ることができてよかった。
感想②バンクシーを愛する人々の生の声を聞いて胸が熱くなった。

感想①バンクシーの「風船と少女」シュレッダーとその後

今回バンクシー について新しい情報を得ることができてよかったこと、それは『Banksy Most Wanted』の中で、サザビーズの会場でアラームを作動させた人物が特定されていたことです。

どうやらコメディアンのように帽子とサングラスで「変装したあやしい男」をその日オークション会場にいた誰もが見かけていたのです。

男は中に仕掛けのあるブリーフケースを持っていました。

感想②バンクシーを愛する人々の生の声

特に印象的だったのは、バンクシーの作品が描かれた街の住民たちが「私たちのバンクシーだ」と一致団結して抗議。マイアミアートフェアからバンクシーの壁を取り返したエピソード。

もうひとつは、人里離れた工場町ポートタルボットでバンクシーの作品が壁ごと買い取られて、大きな穴が開いたガレージの前で心底がっかりする住民たちの姿

最終章では、バンクシーが幼少期に地元ブリストルで所属した「ブリストルボーイズクラブ」のオーナーが、バンクシーの手紙を読み上げるシーンに胸が熱くなりました。

壁画を描いたのは自分だ。
地域へのプレゼントのつもりだったが、
(経営が苦しければ)クラブのためにぜひ役立てて欲しい。

Banksy

その後、バンクシーの壁画は売却され「ブリストルボーイズクラブ」を経営難から救います。

最後に

世界中の名門フェスティバルで取り上げられている′′ Banksy Most Wanted ′′
▲世界中の名門フェスティバルで取り上げられている′′ Banksy Most Wanted ′′

フランスのお茶の間で放映されたバンクシーのドキュメンタリー『Banksy Most Wanted』について要約・レビューを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

ストリートアートを扱ったドキュメンタリーがこのようなエモーショナルな作品になるとは意外でした。

また、本編にはバンクシーに対するしっかりした批判があった点もよかったと思います。

今回は以上です。

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バンクシーがコロナにインスパイアされたネズミのステンシルを地下鉄にスプレー https://paris-diary.com/banksy-tube-covid-rats/ Wed, 15 Jul 2020 02:46:11 +0000 https://paris-diary.com/?p=5432 ■英国のストリートアーティスト・バンクシーが遊び心あるネズミのステンシルでロンドンの地下鉄に戻ってきました。 …

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■英国のストリートアーティスト・バンクシーが遊び心あるネズミのステンシルでロンドンの地下鉄に戻ってきました。

■英国政府が7月14日、英国全土の店舗でマスクの着用義務化を発表したことを受けて、バンクシーがフェイスマスクを支持するような動画を公開。

■ロンドン交通局(TfL)によると、このアートワークは「数日前に、厳格な反落書き対策に沿って除去された」といいます。

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まずはこちらの動画をご覧ください。↓

バンクシーは覆面アーティストとして決して顔を見せないことで有名ですが、7月14日、自身の公式Instagramアカウントにバンクシー本人(⁉︎)が清掃作業員に扮してロンドンの地下鉄にネズミのモチーフをステンシルする様子が収められた動画を投稿しました。

バンクシーは乗客を追い払って作業に取り掛かると、車両にネズミをステンシルして医療用マスクのような水色のスプレーで大きく「BANKSY」とタグ付け。

英国の公共交通機関ではすでにマスク(またはフェイスカバー)の着用が義務付けられていますが、バンクシーが複数描いたネズミのうち一匹はくしゃみをして、もう一匹は除菌ジェルをスプレーしています。

ビデオの中でステンシルとタグ付けを行っている人物は清掃員に変装しており、防護服とオレンジ色のベストを着て消毒ポンプでペンキを吹き付けています。

バンクシー⁉

「マスクをしないなら乗らないで」と言いたいのでしょうか。

「If You Don’t Mask, You Don’t Get」とキャプションが付けられたこの作品はコロナのパンデミックにインスパイアされたらしく、ネズミたちはブルーのマスクをパラシュートにして飛んだり、隅の方でマスクと格闘しています。

ビデオは、主人公がユーストン・スクエア駅で下車し、90年代後半にヒットしたイギリスのバンド、Chumbawumbaのシングル「Tubthumping」のサウンドに合わせて終わります。

この選曲は、バンクシーの年齢や音楽の好みの表れでしょうか。

BUT I GET UP DOWN

駅の壁と車両ドアには、”I get knocked down, but I get up again “(叩きのめされてもまた立ち上がる)の替え歌なのか、「ロックダウンされても、また立ち上がる」と歌に合わせたフレーズが書かれていました。

I GET LOCKDOWN

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【パリで盗まれたバンクシーをイタリア農家で発見】バタクランでバンクシー盗んだ6人逮捕 https://paris-diary.com/banksy-stolen-from-paris-bataclan-found-in-italy/ https://paris-diary.com/banksy-stolen-from-paris-bataclan-found-in-italy/#comments Sun, 28 Jun 2020 14:13:05 +0000 https://paris-diary.com/?p=5090 ◾️イタリア警察は6月10日、イタリア中部のアブルッツォ州(Abruzzes)にあ …

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◾イタリア警察は6月10日、イタリア中部のアブルッツォ州(Abruzzes)にある農家でバンクシーの作品を発見したと発表。

◾今やすっかり著名になったイギリス人覆面アーティスト、バンクシーの作品は2018年にパリのコンサートホール「バタクラン」の防火扉に描かれたものです。

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バンクシーのステンシルを盗んだ犯人を逮捕【バタクラン】

▲2018年筆者撮影「バタクランの防火扉に描かれたバンクシーのステンシル」

2019年にパリのコンサートホール「バタクラン」からバンクシーの作品を盗んだ容疑で金曜日に6人が起訴、2020年6月27日(土)に拘留されました。

6人は火曜日、パリ司法警察部(DCPJ)による捜査中に、イゼール県、オートサヴォア県、ヴァル県、ローヌ県、ピュイ=ド=ドーム県で逮捕。

▲イタリアで見つかったバンクシーのステンシル

現在2人は「組織的な企みによる強盗罪」で、他の4人は「組織的な企みにより盗品を受け取った罪」で起訴、6人全員が拘禁されています。

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盗まれたバンクシーの作品をイタリア中部の農家で発見

▲2018年筆者撮影「バタクランの非常扉に描かれたバンクシーのステンシル」

2020年6月11日にイタリアのローマで行われた記者会見で、昨年1月にパリで盗まれたバンクシーのステンシル「悲しげな人物」の描かれた扉がイタリア中部の農家で発見されたことを発表。

▲「バンクシーの扉」が発見されたイタリアの農家(出典:France 2)

イタリア警察は2020年6月10日、フランスの警察とイタリアの国家憲兵カラビニエリが共同で行った捜査中に、アブルッツォ州(Abruzzes)にある農家の屋根裏部屋から「盗まれたバンクシーの扉」を押収しました。

▲バンクシーのステンシルが発見された農家の屋根裏(出典:France 2)

事件には多くの疑問が残っていますが、確実なことは一つだけです。

この扉は確かに2015年の「バタクラン事件」の犠牲者へのオマージュとして、
バンクシーがステンシルした扉です。

2019年1月にパリで盗まれたこの扉は、6月10日水曜日の朝、
イタリア中部のアブルッツォ山脈にある人里離れた農家の屋根裏で発見されました。

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盗まれたバンクシーの作品とは【バタクランの防火扉】

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. Fire door, Bataclan

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Fire door, Bataclan

防火扉、バタクラン

Banksy、Instagram

バンクシーが描いた「悲しげな人物像」は、2015年11月13日にパリとサン=ドニを襲った一連の襲撃で90人が犠牲になったとされるテロの現場に現れました。

合計130人が殺害され、そのうち90人が「バタクラン」でロックバンド「イーグルス・オブ・デスメタル」のライブを観戦していました。

ル・フィガロ紙によると、パレスチナのアルカイダのリーダーと見なされているハレド・ムスタファは、2011年に「フランスのバタクランを攻撃」する計画があったと告白しています。なぜならバタクランのオーナーはユダヤ人だから。

バタクランの窓や防火扉から逃げようとする人々

2015年事件当時ライブを行っていた「イーグルス・オブ・デスメタル」のシンガーJesse Hughesは親イスラエル派の活動家であり、イスラエルへのボイコット運動に断固反対。

2016年2月に行われたインタビューでは、2015年11月13日にバタクランがテロリストに狙われたのは「ユダヤ人が働いているという単純な理由だ」と考えており、Jesse Hughesは「個人的に非常にイスラエルを支持している」と打ち明けました。

一方、バンクシーはイスラエル軍によるパレスチナの占領に強く反対して、2003年頃から分離壁や瓦礫にステンシルをしたり、2017年にはパレスチナのベツレヘム世界一眺めの悪いホテル「The walled off hotel(ザ・ウォールド・オフ・ホテル)」を設立。

2018年6月、バンクシーがパリのコンサートホール「バタクラン」の黒い金属製の防火扉に描いた「悲しげな人物像」は、事件への追悼としてパリジャンから歓迎されました。

作品を盗んだ犯人たちは2019年1月25日~26日の夜、グラインダーで扉を切断して作品の描かれた扉を強奪

誰がどうやって扉を持ち込んだの?【バタクランからイタリアへ】

▲イタリアで押収されたバンクシーのステンシル

捜査員が農場に住む中国系の家族に聴き込みをしたところ、彼らは「大家の依頼でここに保管されている」と答えています。

▲作品が見つかった農家の中国人とフランス人ジャーナリスト(出典:France 2)

中国人居住者は屋根裏部屋に上がったことはなく、この芸術作品について何も知らないようです。

▲イタリア人大家(出典:France 2)

イタリア人大家も、カメラの前で自分は何も知らないと断言。バンクシーの絵がどうやってこの家に隠されたのか理解できないと言います。

その割には大家さん、顔を赤らめて目が泳いでいませんか。

誰が(バンクシーの作品を)持ってきたのかわかりません。
夜中に持ち込まれたとしても、
私は家の中で寝ていますから。

イタリア人家主
出典:France 2

警察は、この中の誰かが嘘をついていると確信しています。

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最後に

▲パリのコンサートホール「バタクラン」

作品が発見されたイタリアの農家と、今回フランスで逮捕された6人にはどんな関係があるのでしようか?

また、犯人たちは何と供述するのでしょう。

今後の展開が気になりますね。

去年パリで起きた別の「バンクシー盗難事件」では、「バンクシー本人から依頼されて作品を盗んだ」と供述し、無罪で釈放された犯人さえいました。(バンクシーは公式に事件との関与を否定)

回収された作品はフランスに戻ってくる予定です。

2018年6月にバンクシーがステンシルを描いた元の場所、パリの「バタクランの非常口」で再びバンクシーの作品を目にする日が来るなんて、今から楽しみですね。

» バンクシー本人による作品集”Wall and Piece”【日本語版】 はこちらです。

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